|Posted:2012/02/05 16:33|Category :
Franche-Comté フランシュ=コンテ|
Jura 県が何処にあるのかピンと来なくても、ジュラという言葉の響きが記憶にありませんか?
そう!ジュラ紀 現在から約1億9960万年前に始まり、約1億4550万年前まで続く恐竜やアンモナイトの時代です
石灰岩を主とするこの地の堆積層が、この地質時代を代表させるにふさわしい学術的価値を持つことからジュラ山脈を語源としています
このフランスとスイスの国境になるジュラ山脈にはブルゴーニュからは一番近いスキー場があります
リフトの券がパスポート代わりでフランスとスイスをスキーで行ったり来たり出来ます もちろんお金はユーロが使えます
まだ行ったことがなかったので滑りに行ってみることにしました
今年は温暖でブルゴーニュは雪どころか寒いなんて感じませんでしたが、やっぱり標高が高くなると雪が積もってる積もってる
また Jura もワインの有名な産地で、フランス最古の葡萄栽培地の1つに数えられています
4つの AOC (原産地呼称統制) 地域 :
Cotes du Jura コート・デュ・ジュラ ・L'Etoile レトワール (白ワインのみ)・Arbois アルボワ
・Chateau-Chalon シャトー・シャロン
2つのAOC製品 :ブドウの搾汁と搾り粕から作られた甘味ワイン
Le Cremant ル・クレマン ・Le Macvin ル・マクヴァン
2つの特別なワイン :
Vin jaune 黄ワイン
黄色みの強い辛口の白ワインで、ブドウの強い香りの他に紹興酒やシェリー酒のような香りがついた深い味わいのするワイン
Vin de Paille 麦藁ワイン
遅摘みしたブドウを麦わらの上で乾燥させワインにしたもので、やはり濃い黄色で甘口
ワインボトルはフランス標準の
750ml ではなく
寸胴型でずんぐりした
620cc の黄緑色のものが使われています
ブルゴーニュワインと同じピノ・ノワールから作られた赤ワインは美味しく飲めたのですが
白ワインはスタートのグラス
1杯までは地方に来た
旅情を味わうことが出来ましたが、ワインというよりは地酒に近く
残念ながらボトル
1本を開けるにしては個性が独特過ぎました
でもこれも良いお口の思い出です
今回も
4日滞在したのは
Chambres d'Hôtes 70代のマダムがご主人亡き後お一人で開いて居られました
日が暮れるまで滑って戻ると、スポーツマンタイプの若い男性がマダムと寛いで居られ、「お帰りなさい 今日も楽しめましたか?」
と
2人は迎えて下さいましたが、でもなんだか見覚えがあって 「どこかでお会いしましたか?」 と尋ねると
マダムが嬉しそうに 「まあ 日本人にもあなた知ってもらえているのね」 そう笑って 「孫はオリンピックの金メダルチャンピオンなのよ」 と
そうなんです、日焼けした小柄な青年はノルディック複合という種目の金メダリスト
Jason Lamy-Chappuis さんなのでした
初めてオリンピックの選手に出会い、またヨーロッパではこの種目の王者を 「
King of Ski」 キング・オブ・スキー と呼びます
でも見かけはキングというよりも王子さま、とっても小柄でそんなパワーがどこにあるのか信じられませんでした
今日はおばあちゃんのお家でリラックスされていましたが、知らないところでは毎日訓練と努力をされているんですね
まもなく開催されるロシアでの冬季オリンピックにも出場されるそうですから
TVで彼の活躍を見るのが楽しみです
この
Chambres d'Hôtes の窓はさすが豪雪地帯、アルザスの
Chambres d'Hôtes も断熱の為に二重ガラスでしたが
ここは外の雨戸の内側に窓が
2重、窓ガラスは二重ガラスがはめ込まれていて、計
4重ガラスの完全な断熱がなされていました
お部屋のインテリアやシーツは決してハイセンスなものではなく本当に古い おばあちゃんの家 でしたが、清潔ですごく居心地が良く
2人共また泊まってもいいねと話しました
アルザスとここジュラの
Chambres d'Hôtes でなんのコストも掛からなくて、泊まる側にはすごく感じの良いサービスを学びました
少しの手間だけで気づいた人だけに喜ばれればいい小さなこと、これはわたしもさっそく実践しようと思いました
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